A:LINEメッセージを亡くなったあとも残す方法として、相続人が権利を引き継ぐ「承継」を申請し、電話番号を残すという手段があります。 一方、倫理的な問題や不正アクセス禁止法に抵触するおそれがあるので、対応時には注意が必要です。
lineメッセージを亡くなったあとも残す場合、相続人が権利を引き継ぐ「承継」を申請し、電話番号を残す方法があります。
上記方法で残すことができるのは、電話番号と、LINEのサービス利用者一人一人が作成するアカウントが紐づいているからです。しかし、この方法が取れるか否かはキャリア(会社)によって異なります。また、倫理的な問題や不正アクセス禁止法に抵触するおそれがあるので、注意が必要です。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
故人のLINEにまつわる倫理的な問題に要注意
こちらは故人のプライバシーの問題です。
LINEの履歴は、亡くなったあととはいえ、使用されていた本人のプライバシーに関わります。それを形見として閲覧することは、特殊な事情を除けば控えた方が良いと言えます。そもそもLINE株式会社自体もそのスタンスとして、利用規約に、アカウントは一身専属的に利用者に帰属すると記載されています。そのため、アカウントを利用する権利は譲渡や貸与、処分、相続させることはできないとはっきり記載があります。
故人のLINEにを見ることは、不正アクセス禁止法に抵触するおそれもある
不正アクセス禁止法の中には、なりすまし行為の禁止があります。
不正ログインとは、ログインIDとパスワードが必要なWebサービスやアプリにおいて、他人が無断でそれらの情報を入力し、ログインすることです。
つまり故人が亡くなったあと、そのLINEに家族とはいえ他人がログインすること自体が、この法律に抵触する可能性があります。
まとめ:故人のLINEメッセージを残す方法はあるが、注意が必要
故人のLINEメッセージを残す方法について、押さえておきたい3つの注意点を解説しました。
故人のLINEメッセージを残す方法はありますが、倫理や法律上、避けた方が良いです。形見として残したい気持ちは分かりますが、あくまで故人のプライバシー・尊厳を尊重しましょう。バックアップを取れば、故人と遺族の方が直接行ったやり取りは保存できます。そのメッセージを形見に、故人を偲ぶことが、故人にとっても良い選択かもしれません。